初めて富士山に登りたいけど、日帰りでも行けるの?
山小屋宿泊しないでいいなら日帰りで行きたい!
…と迷う方がいると思います。
そこで日帰りコースと山小屋宿泊コースを比較してみます。
この記事を読むとおすすめの登山コースがわかります!
筆者は運動習慣もなく体力も人並みですが、国内・海外問わず登山やハイキングによく行きます。そんな筆者が複数回の富士山登山の経験をもとにまとめました。
普段からあまり運動しない方
体力が不安な方
登頂できるか心配な方
ぜひ読んでみてください!
登山は初心者で日帰りできる?
結論から言うと、個人的には、初心者で富士山日帰りコースはおすすめしません。
日帰りしない理由
筆者が日帰りをおすすめしない理由は以下の6つです。
● 登山は予定外が起こりうる
● 下山が日没を過ぎると夜道は危険
● 初心者は登山ペースがつかみにくい
● 高山病のリスクが上がる
● 怪我をする危険がある
● ご来光やお鉢巡りは難しい
それでは具体的に、所要時間や日帰りコースと山小屋宿泊の違いを紹介していきます。
所要時間は?
富士山登山のルートには、「富士宮ルート」、「御殿場ルート」、「須走ルート」、「吉田ルート」の4つのルートがあります。
初心者におすすめなのは、山小屋・トイレや救護所などの施設が豊富にある
「富士宮ルート」か「吉田ルート」です。
コースタイムの目安は、
「富士宮ルート」:上り 260分 / 下り 125分
「吉田ルート」:上り 1050分 / 下り 185分
あくまで目安なので、混雑具合や天候、体力などにより変わるので余裕をもった計画をたてる必要があります。
また、施設が豊富なためいずれのルートも人気なので、比較的混雑しているルートになります。
日帰りコース
登山パターンとしては下の2つです。
- )早朝5~6時頃に出発し、日没までに下山
- )夜間に出発し、ご来光を見て午前中に下山
それでは、1.の日中に往復するパターンのメリットとデメリットを示します。
2.の夜間出発パターンは「弾丸登山」と呼ばれ、十分な休息をとらずに短時間で高度を上げるため、高山病発症のリスクが高く、夜間の登山は事故のリスクもあります。山梨県・静岡県は富士山への弾丸登山を自粛するよう呼び掛けています。危ないのでこれはおすすめしません。
日帰りコースのメリット
● スケジュール的に1日で済む
● 山小屋で雑魚寝・風呂無しで宿泊しなくていい
また富士山の山小屋はほとんどが男女混合の大部屋で相部屋・雑魚寝になるので、それを回避できるのはメリットかもしれません。
※一部の山小屋では個室の扱いもあります。
● 山小屋の宿泊費用を節約できる
山小屋宿泊料金はだいたい1泊2食付きで7000~10000円程ですが、その費用が節約できます。
※最新の宿泊料金は各山小屋のサイト等で確認してください。
日帰りコースのデメリット
● 時間に余裕がないため怪我やトラブルのリスクがある
初めての登山で自分のペースがつかめない上に、山の天気は変わりやすく、予定通りにすすめるとは限りません。
予定通りに下山できないと、日没後に下山しないといけなくなります。
初めての山道を暗闇の中で歩くのは非常に危険です。当然、登山道に明かりはなく、雨が降ってくるとなおさら危険です。
また時間に余裕がないために、無理をしたり急いだ結果、怪我をするリスクもあります。
● 高山病を発症するリスクがある
急速に高度を上げることにより高山病を発症するリスクが増します。また登山経験が浅いこともリスクとなります。
● ご来光が見られるスケジュールではない
弾丸登山は推奨しないので、必然的に日中に登って日没までに下山してくるスケジュールになります。
山小屋宿泊コース
- )五合目に宿泊するパターン
- )七~九合目に宿泊するパターン
- )登りに1泊、下りに1泊する2泊3日パターン
ご来光をどこで見るか、お鉢巡りをするか、などによって出発時間やペース配分は多少異なってくると思います。
山小屋宿泊コースのメリット
● 時間的・体力的・精神的に余裕をもって登山ができる
山小屋で休息・仮眠を挟んだ余裕のあるスケジュールを立てられます。
突然の雨や軽い高山病の症状など、予定外の事態にも時間的に柔軟に対応しやすくなります。
● ゆっくり高度を上げるため、高山病発症のリスクが減らせる
急速に高度を上げることにより高山病発症のリスクが上がるため、途中で山小屋に宿泊してゆっくり登山することで高山病リスクが減ります。
● ご来光やお鉢巡りのスケジュールを立てられる
山小屋宿泊コースのデメリット
● 2日間以上のスケジュール確保が必要
1泊する場合は、丸々2日間かかります。土日の2日間休みがあれば十分行って帰ってこられます。帰りに麓で温泉に寄っていく余裕もあります。
● 山小屋の宿泊費用がかかる
前述の通り、山小屋宿泊料金はだいたい1泊2食付きで7000~10000円程かかります。
● 山小屋宿泊はほとんど相部屋・雑魚寝
こちらも前述の通り、富士山の山小屋はほとんどが男女混合の大部屋で相部屋・雑魚寝になります。
富士山に限らず山小屋ではよくあることですが、初めての時は驚くかもしれません。慣れれば、修学旅行のようで楽しいです。
救護所
富士宮ルートと吉田ルートの途中には、登山者の高山病や怪我などの診療・応急処置を行う救護所が開設されています。
6割以上の患者が高山病で、弾丸登山などの無理のある登山計画による高山病の患者が多いようです。
救護所にお世話になることのないよう、ゆとりのある安全な登山計画を心がけていきたいです。
参考サイト:富士吉田市観光
まとめ
初心者が富士山登山を日帰りで行けるかどうかについてお話しました。
安全な登山を楽しむために、ゆとりある登山計画をたてていただくことをおすすめします!
ちなみに運動不足・体力不足の筆者は、登山後しばらくは筋肉痛で苦しむことになります。
睡眠をしっかりとって体調管理をしたうえで、時間に余裕を持ち、安全に登山を楽しみましょう!
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